プリンキピア 藤原靖士です。
前髪を自分で切って失敗した経験って、皆さんありますよね。
たかが前髪、されど前髪なのです。
サロンでもどうやって切ればいいのかを、良く尋ねられます。
お役に立てるかどうか?
少しレクチャーしますね。
まず前髪を濡れている状態では絶対に 切らないで下さい。必ず失敗します。
髪の毛は水分を含んでいる時は膨潤作用により、膨らみ、やや長目に長さが伸びてます。
しっかりと、ブローして水分の無い状態にします。
この時、髪の毛は収れん作用により少し長さが縮みます。
髪の毛は、ウエットな状態とドライな状態とでは
伸縮率により、伸び縮みをしているのです。
次に求める長さよりも長目にフリーハンドで真っ直ぐに切ってみましょう。
左手で右手にそえ手をして切ると右手のブレが少なくなります。
毛先が重い場合は、 すきバサミ(セニングシザー)で軽くすきます。
この時、セニングシザーを毛束に平行に入れると、セニングシザーのラインがついてしまいます。
これもフリーハンドで毛束に対して縦に少しずつすいていきます。
この少しずつが、とっても重要です。
毛束を指でつまむと、張カが、かかってしまい切り終わると求める長さよりも短かくなって失敗してしまいます。
あくまでも、フリーハンドで張カをかけずに!!
が、ポイントですよ(^.^)
これに慣れてきたら少しステップアップしてみましょう。
まず、フリーハンドで切った前髪をクシでとかし、美容師さんが、やっているように指で毛束をつまんで地肌ニ対して90度に引き上げてみて下さい。
なんと切り口が、かまぼこ状に弧を描いている事に気が付きます。
真っ直ぐにフリーハンドで切ったものが、持ち上げるとアーチ状になるのです。
これは前髪の生え際のライン、つまりフェースラインが、アーチ状に弧を描いているからなのです。
フェースラインが、直線であれば、図形で考えると線対称な図形が、出来ますが低辺のフェースラインが、曲線なので下ろして切った時と持ち上げて切った時とでは、切り口のラインは、真逆になるのです。
つまり線対象な図形にはなりません!!
美容師さんの手を真似してこの2パターンを同時に行うとよほど理解してない 限り失敗してしまいます。
怖いですねー!
でも面白いでしょ??
切っているうちにどんどん短くなって・・・(>_<)
いい所で止めておけば成功したのに・・・デスネ。
この2つのパネルの引き出し方は全く別の物!!
機会があれば、今度スッゴく伸びた前髪の時に長目にフリーハンドで切った前髪の毛束を軽く指でつまんでホールドして持ち上げて、かまぼこの様なアーチ状の両端の点と点を結ぶ線を切ったとします。
指を離して毛束を下ろすとアーチ状に切れているはず…!
直線で切ると曲線に!
曲線で切ると直線になるのです !
前髪に限らず、頭は球体。
どこを切る時もこの原理です。
美容師さんが、格好良く.ウエットな髪を切っているのは皆、この原理を解って切っているのです
次は何を書こうかなー?
教えてあげたい事が、∞にあります。
Yasushi Fujiwara 藤原靖士
オーナー/スタイリスト
東京都調布市仙川町3−1−1ルミネ丸商ビルB1F
定休日 火曜日・第3月曜日